2016年2月22日月曜日

札幌出張

こんにちは。院長の竹内です。

先日、JASMINEどうぶつ循環器病センターから依頼され、心臓外科手術メンバーの一人として
札幌で心臓外科を行ってきました。
やはり北海道ですね、雪の積もり方が関東とは比べ物にならない状況でした。


幼少期は函館で過ごし大学生時代は青森で過ごしたこともあって、ついつい北国に来るとノスタルジーな気分に浸ってしまいます。
雪が降ると寒さの中にも少し暖かさを感じたりするんですよね(湿度のせいですかねf^^;)


今回、手術を行った動物病院は札幌にある『北の森どうぶつ病院』さんです。
北海道全域から紹介を受ける有名な動物病院で、院長先生は多くの先生から厚い信頼を寄せられる
素晴らしい方です。
JASMINEどうぶつ循環器病センターの研究員でもあり、私が尊敬する先生の一人でもあります。


北の森どうぶつ病院さんは院内設備がとても充実しており、心臓外科手術に限らず高度医療全般を提供できる病院さんです。
もし北海道で動物病院をお探しの方がいらっしゃればお勧めいたします。

2日間に渡り複数の患者さんの手術を行い、全て手術は成功しました。
現在、動物における人工心肺を利用して心臓外科(開心術)を行う代表的な疾患は僧帽弁閉鎖不全症です。
僧帽弁閉鎖不全症に対する唯一の根治を目的目標とした治療が心臓外科です。
僧帽弁閉鎖不全症における内科治療は根治を目的としてはいなくて、心臓の負担を軽減することに重きが置かれる治療です。
もちろん外科治療と内科治療、双方において利点があります。
しかしながらその逆で双方において欠点もあります。
心臓外科におけるリスク、手術をしないで内服薬のみで見守るリスク。
どちらにおいても存在するリスクを理解した上で、その時の状況と考えに合わせて道を選ぶ必要があると思います。

ちなみに先日、JASMINEどうぶつ循環器病センターが開催したセミナーで開示された資料情報によると、JASMINEどうぶつ循環器病センターにおいて実施された最近過去1年間の僧帽弁修復術の術後退院率は92%, 術後3ヶ月生存率は88%でした。
チワワに限って言えば退院率95%, 術後3ヶ月生存率93%でした。

当院では治療に対する選択肢を提示提案し、ご家族の考えも尊重した上で治療を進めていこうと考えております。
何かご不安などございましたら、是非ご相談ください。


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